頚から肩甲骨内側にかけての痛み

肩こり

こんにちは。柔道整復師の奥永です!

緊急事態宣言が解除されましたが、まだまだコロナは落ち着きませんね。。。

仕事も在宅になり、PC作業が増えた方が多く、やはりよく聞くのは頚肩です。
その中でも多いのが「頚から肩甲骨にかけて」の痛み。

肩、肩甲骨の痛みの原因になると「肩甲背神経痛」について話そうと思います。
 

そもそも肩甲骨神経とは、頚椎から出る神経の一部で、

・長時間の同じ姿勢(デスクワーク)

・猫背、巻き肩などの姿勢不良

などが原因で「頚〜肩甲骨の内側に痛み」が起こりやすいです。
 
放置で治ることは少なく、自粛による「リモートワーク、運動不足」で特に悪化しやすくなります。
 

なので今回は、

・肩甲背神経痛が起こる原因

について紹介していきます。

肩甲背神経が「何らかの原因」で圧迫されたり、障害が起こることで「頚〜肩甲骨にかけての痛み」となります。

 
「何らかの原因」とは

・頚椎ヘルニアなどの疾患

・筋肉が硬くなり、肩甲背神経を絞扼

の2つが主となります。

特に日常生活で多いのが「筋肉が硬くなる(緊張)」ことで、冒頭で挙げた
・長時間の同じ姿勢(デスクワーク)
・猫背、巻き肩などの姿勢不良
などが直接的な原因になります。

それらの筋肉を知ることが改善に重要なので、肩甲背神経と関わりの深い「3つの筋肉」について見ていきます。



首から〜肩甲骨の内側にかけて、

・肩甲挙筋

・小菱形筋

・大菱形筋

と3つの筋肉があり、肩甲背神経はその下を通過しています。


つまり、3つの内のどれかが「強い筋緊張」を起こすと、肩甲背神経が筋肉により絞扼され、頚、肩、肩甲骨の内側に痛みが出ます。



姿勢不良や、デスクワークなどでは特に「肩甲挙筋」が緊張を起こしやすく、いわゆる肩こりを感じている方は注意が必要です。



なぜ、特に肩甲挙筋が緊張を起こしやすいか?

デスクワークなどで起こる「ストレートネック」では、典型的に「上位頚椎」の動きが悪くなります。
※「上位頚椎」とは、7つある頚椎の「第1〜第3頚椎」のことを言い、肩甲挙筋の起始部であり、大きな関わりを持ちます。


 
「ストレートネック」は、デスクワークの方にとても多く、
・ストレートネックで前に倒れた首を支える→肩甲挙筋が緊張
・猫背、巻き肩で肩がすくむ(肩甲骨挙上)→肩甲挙筋が緊張
のように、
肩甲挙筋の緊張状態が続くことが「肩こり」の原因になり、その下を通過する「肩甲背神経」を圧迫して「肩甲骨の内側の痛み」まで繋がります。


 
冒頭で「放置しても治らない」と言った理由が、「日常生活そのものが状態を悪くしている」からです。
 


 根本的に改善するためには
・筋肉の緊張を改善する
・猫背、巻き肩を改善する
・固まった筋肉に動きを付けるトレーニング
を取り入れることが大切です。


長くはなりましたが、日頃の姿勢の崩れからが原因で痛みを引き起こすことがありますよってことです。

次は改善策をお話しようと思います。
皆様も姿勢には気をつけましょう!

では!